第20回 カラフルすぎるリトアニアのお味噌汁

来日して約1年という大使。ヨーロッパで一番大きな日本庭園がリトアニアにあることを教えてくれた。敷地面積約5万坪の広大なもので現在建設中だ

 それにしても、日本と感覚が似ているというのは具体的にどこなのだろうか。それについては、ガリナさんのご主人で駐日特命全権大使のエギディユス・メイルーナスさんが教えてくれた。

 「リトアニアはバルト海に面したとても自然豊かな国です。いまはカトリックですがもともと自然崇拝が強く、日本の神道とメンタリティや考え方がとても近いんですよ。たとえば、日本人は褒められると『いえいえ』と謙遜しますよね。ヨーロッパは『褒められて当然』と自己主張が強い人がほとんどですが、リトアニアは日本と同じで前に出たがらない国民性なんです」

 そうした奥ゆかしさに親近感がわくという。さらに、日本人を特別な存在にしたのが第二次世界大戦中にリトアニアの日本領事館で副領事をしていた杉原千畝。ナチスの迫害から逃れてきた難民にビザを発行して6000人の命を救ったという「日本のシンドラー」とも呼ばれる人物だ。「彼の功績はとても評価されていて、リトアニアではヒーローです。彼の行い、考え方は日本人の心根に通じる部分ではないかと私たちは関心を持っているのです」

 大使は今回、玉木さんたち日本人の協力のもと、東京マラソンの会場でシャルティ・バルシチェイを紹介できることがとてもうれしいと言う。「リトアニアではいま寿司が大人気なんです。僕も寿司が好きだし、味噌汁も好きです。それと同じように、私たちにとって味噌汁のようなシャルティ・バルシチェイを日本の人たちが喜んで食べてくれて幸せに思います」

シャルティ・バルシチェイはレストランでも食べられる。頼むときは「ピンクスープ」と言っても通じるそうだ。ちなみに右はロシアのボルシチ。どうです、似てますか?