第20回 カラフルすぎるリトアニアのお味噌汁

 「シャルティ・バルシチェイは夏の代表的な料理なんです。冷たくてさっぱりしているから暑い日もクールダウンできるでしょう。ビーツはビタミンが豊富で栄養価が高いし、乳製品は消化を助けてくれる。リトアニアではすごく好まれている料理です。私も夏になるとほぼ毎日食べていますよ」とガリナさん。「食べないと調子がでない」と、来日してからもその習慣は変わらないそうだ。

 「つくるのも簡単なんです。茹でたビーツをミキサーにかけてサワークリームと混ぜ、塩・コショウで味を調えます。そこへ刻んだキュウリと玉ネギ、茹で玉子、香草のディルを入れて完成です。本当はケフィアという発酵乳を使うんですが、日本ではあまり手に入らないのでサワークリームやヨーグルトを代用しています」

 確かに具材を炒めて煮込み、熱々で食べるロシアのボルシチとは似ているようでまったく違う。周囲でシャルティ・バルシチェイを食べる国があるか聞いたところ、「ポーランドに似た料理があるけれどリトアニアのオリジナル。起源はわかりませんがかなり古くから食べられていると聞いています」と言う。

 そんな会話を交わしていたら、ブースの周りがにわかに騒がしくなった。ガリナさんに尋ねると「ちょうど国防大臣のユオザス・オカレス氏が来日されて、こちらのブースに訪問にいらしたんです」とのこと。VIPの登場に緊張しつつも、玉木さんの「日本人と似ている」という言葉に後押しされて時間をいただき、シャルティ・バルシチェイについての話を伺った。

シャルティ・バルシチェイはビーツの茹で方がポイント。色が抜けないように皮ごと、やわらかくなるまで1時間以上茹でる。ただし、家庭によっては生のまま使うことも。ビーツは日本では長野や北海道で栽培されている