第4回 こんなにすごいアルマ望遠鏡

(写真クリックで拡大)

 河野さんは、星が好きな少年だったという。

「実は父がすごく影響を与えていまして、小さい頃にある絵本をもらったんですよ。基本的には星座に関するものだったんですが、その中に、当時の私にしてみたらすごく変なことが書いてあったんです。あなたが見てる星の光というのは、すごく過去の星から発せられたものですよ。例えば恐竜時代の光かもしれませんって。当時全く意味がわかんなくてですね。一体これはどういうことなんだと不思議に思ったんです」

(写真クリックで拡大)

 その感覚、とても分かる気がする。

 1億光年離れた銀河から届く光は、1億年前に発せられたもの。「今」その銀河が同じ姿である保証はない。しかし、光より速く移動したり、情報を伝えたりすることはできないのだから、地球上でその星の「今」を知ることはできない。では、この場合「今」って何を意味するのだろう、などと素朴ながら相対性理論の入口に知らず知らず立ってしまう小学生だっているだろう。

「父は天文学に興味があったというよりも、彫刻をやっていて、とにかく美しいものが好きでした。星は、ありていに言って、すごくきれいですよね。夜空を見上げて、きれいで、しかも謎がいっぱいある。父はひょっとしたら芸術の方に進んでほしかったのかもしれないんですけど、私は、星に惹かれてしまって、今に至ったという感じですかね」

本誌2014年3月号でも特集「星を食らうブラックホール」を掲載しています。Webでの紹介記事はこちら。フォトギャラリーはこちらです。ぜひあわせてご覧ください。

『8時間睡眠のウソ。
日本人の眠り、8つの新常識』

著者:川端裕人、三島和夫
睡眠の都市伝説を打ち破り、大きな反響を呼んだ本連載の「睡眠学」の回が、追加取材による書き下ろしと修正を加えて単行本になりました! 日々のパフォーマンスを向上させたい人はもちろん、子育てから高齢者の認知症のケアまでを網羅した睡眠本の決定版。睡眠に悩むもそうでない方も、本書を読んでぜひ理想の睡眠を手に入れてください。
アマゾンでの購入はこちら