第3回 ブラックホールの素朴な疑問に答えます

 ブラックホールとよく聞くけれど、それはどこにあるのか、どれだけあるのだろうか。

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 すべてを吸い込んでしまうというブラックホールは、子どもの時に初めて知った時には怖かった。いきなり、地球の近くにあらわれて吸い込まれてしまったらどうしようか、とか。

 長じて、地球の近くにそう大きなものはなさそうだと知ったが、それでも、ブラックホールがこの宇宙で珍しい存在ではないことは、折に触れて見る天文ニュースからしてもどんどん明らかになってきているようだ。

 では、ブラックホールはどこにあるのか。銀河の中心(バルジ)にあるというのは、わりと知られていると思うが、それ以外は?

 大学院生である泉さんの研究について興味深く聞いた後、そんな素朴な疑問に、研究室の主、河野さんが答えてくれた。

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「銀河中心にあるものは、やっぱり有名で、しかも大抵重たいですから見つけやすいですね。ただ、最近X線天文学で、スーパールミナスX線源(直訳すれば「超明るいX線源」)といって、銀河の円盤の真ん中ではなく、端っこにあるものが話題になってます。いろんな説があるんですが、1つは質量が、太陽質量の数100倍から数千倍くらいの、銀河中心のものから比べたらかなり小さめのブラックホールがあって(恒星質量ブラックホールより大きく超巨大ブラックホールよりは小さいな「中間質量ブラックホール」と呼ばれる)、何か物が吸い込まれる時に光ってるんじゃないかと。これは、アルマで見て調べれば分かるのではないかと期待されています。そういうトピックがあることはあるんですが、銀河の中心の超巨大なブラックホールを除けば、本当にランダムに近い形で見つかっているというのが現状です」

 では、ランダムにどこにでもあるかもしれないブラックホールは、いったい「どれくらい」あるのだろう。

本誌2014年3月号でも特集「星を食らうブラックホール」を掲載しています。Webでの紹介記事はこちら。フォトギャラリーはこちらです。ぜひあわせてご覧ください。

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