第77話 真っ裸で!! 宇宙からの光を大吸収!

 日々の極寒生活のなかで、肉体を酷使しながら生きていると、夜空を見上げる余裕もなくなってくる。

 ということで私は、日本人なら、オーロラだろ! ではなく、日本人なら、お茶漬けだろ! ホッケだろ! ししゃもだろ! ――で、いい。

 これからも、そのままの私で突っ走ることにして、トーニャとの話題は、「久しぶりに、サウナにでも入ろう!」ということになった。

 このロッジには、メインストーブから出る熱を利用して湯を出すシャワーがあるが、少し離れた敷地内に、サウナ小屋も建てられているのだ。

 私はさっそく、サウナ用の薪を運んできて、夜になったら火をつけられるように準備をしておいた。

 日中は、ソーラーパネルにつく氷の除去やら、予備発電用のジェネレーターの点検、倉庫の掃除、ストーブのスス落としなど、犬たちの世話の他にもいろいろと雑用を済ませると、犬橇を出して軽く犬たちと走ってきて、日が暮れるとウヒャウヒャ、ウキウキしながらサウナ小屋のストーブに火を入れた。

 サウナに入るということで、久しぶりにスティーブやその彼女もやって来た。

「日本人というのはね、お風呂が大好きなんだよ~。しかも裸で入るのが好き。水着なんて着られないよ~」

 と、独り言のようにしゃべっていると、スティーブやトーニャも、

「サウナも、裸に限るよ!」と同調してきた。

「ならば、みんな裸で入るかあ!」と提案すると、冗談なのに真剣な顔で却下された。

 けれど両者ともに裸という部分だけは譲れず、結局、それぞれ個別に入ることになったのだった。

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