エベレスト登頂を成し遂げ、山頂にて。(写真クリックで拡大)

「2013年に80歳になったときに、3度目のエベレスト登頂に挑戦したい」

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 三浦雄一郎がそう公言したのは2009年12月、世界中の冒険者たちを表彰する「ファウストA.G.アワード2009」でのことだった。雄一郎は長年の功績を称える特別賞のトロフィーを受けると、受賞のスピーチで次なる夢をそんな言葉で語ったのである。

 80歳でエベレスト登頂――。常人にはにわかに信じ難い話ではあったが、とはいえ、雄一郎は華やかな授賞式のムードに乗せられて、ついついリップサービスで口にしたわけではない。三浦家の次男、三浦豪太がその話を父・雄一郎から聞いたのは、それより1年以上も前のことだったからである。

「僕には75歳で(エベレストに)登っているとき、まさにそのテントのなかで、『80になったら登ろう』って言っていましたね」

 壮大なチャレンジは、この一言をきっかけにスタートした。

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