第103回 パイナップルの国の美味なる洋菓子

 時計の針を3カ月ほど巻き戻したある日のこと。本部のユカリ隊員から突然連絡が入った。「スリランカに飛びませんか?」
 なんでも、急きょ現地の主要観光地を巡るプレスツアーに参加できることになったらしい。もちろん、現地でおやつハントができる貴重な機会を逃す手はありません。

 しかし、目標となる「獲物」を何に定めたらいいのかさっぱり見当がつかない。そこで、以前スリランカのデザート、ワタラッパン(黒砂糖プリン、第94回)を教えてもらったスリランカ出身の山崎シルヴァさんに連絡してみた。すると、意外なことに彼女が国に帰ると食べたくなるのは洋風のお菓子だという。特にパイナップルを使ったケーキが好きで、帰国時には必ず食べるのだとか。「あっまーいの。だけど酸味も効いていてとても美味しいんですよ」と彼女。

 スリランカは19世紀初頭から20世紀半ばまで、イギリスが植民地化した歴史がある。「だから、ケーキ屋やパン屋も充実しているのよ」とシルヴァさん。そして、有名なケーキ屋のひとつとして「ザ・ファブ」の名を挙げてくれた。

 こうしてミッションを胸に乗り込んだのは、日本からスリランカへ唯一の直行便を出しているスリランカ航空の飛行機。島国スリランカの南西海岸沿いに位置する都市コロンボまでのフライトは約10時間かかるが、長旅の楽しみといえば機内食だ。なじみのある欧米系の航空会社ではないだけに、どんなものが出てくるのだろうと思っていたら、最初に出てきたのはカシューナッツのような形のスナック菓子だった。

 「そういえば、ワタラッパンもカシューナッツを使っていたな」と思いながら口にすると、これが少しピリ辛のサックリとしたスナック。一気に異国へ向かうのだという気分に! (ちなみに後にこのスナックは、現地のポピュラーな袋菓子のひとつだと判明)

左:カシューナッツ型のスナック。小麦粉から作ったもの。ピリ辛で後を引く。右:ちなみにスリランカでは、カシューナッツ専門店も見かけた。料理にお菓子にと欠かせない食材なのだ

隊員のおやつなつぶやき