第76話 日本人なら、オーロラを見るぞ!

 Uターンを決めた私たちは、来た道を走り、太陽が沈む前にはロッジに着いた。

 ドッグヤードに戻ってくると、居残り組の犬たちが吠え叫んで迎えてくれた。

 いつも思うことだが、この犬たちの吠え声を人間の言葉に訳すと、こんな感じだろうか?

「ねぇー、どーだった? どーだった?」
「楽しかったー?」
「ねぇー、どこまで行ったの?」
「何を見てきたの~?」
「何か面白いものあったぁ~?」

 と、質問攻めに違いない。が、着いたばかりの犬たちにとっては、それどころではない。

 とりあえず息を整えると、今度は座り込んで、足の裏をひっくり返す。

 そして、指の間の毛にくっついている小さな雪玉を、前歯でカリカリと噛んで取ることに忙しくなるのだ。

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