第4回 長い“アンテナ”を振って、雌に猛アピール!

アンテナのような飾り羽が頭から2本突き出ている、フキナガシフウチョウの雄。このアンテナを前後左右に振りながら、雌にアピールする。
写真:Tim Laman/National Geographic(写真クリックで拡大)

 今回紹介するのは、雄の頭から長い飾り羽が2本、アンテナのように突き出している「フキナガシフウチョウ」。さまざまな色や形の飾り羽をもつことで有名な極楽鳥(フウチョウ科)ですが、こんなに長い“アンテナ”がついているのはこの鳥だけ。体長は20センチ強と極楽鳥では小さいほうですが、この“アンテナ”はなんと50センチほどにもなるんです!

 “アンテナ”には白い飾りがずらりとついていて、雄は頭皮の筋肉だけで、これを前後左右に振り回します。さらに枝を上下にリズミカルに揺らしたり、歌ったりして、雌に猛アピール! 必死なはずなのですが、どこか楽しんでいるふうにも見えます。そのシーンはこちらからどうぞ。

 フキナガシフウチョウの雌にとって魅力的な“アンテナ”は、人間やほかの鳥にも魅力的なよう。ニューギニアには、伝統衣装にフキナガシフウチョウの“アンテナ”をつける部族がたくさんいます(写真はこちら)。また、パプアニワシドリという鳥は、雌の気を引くために“あずまや”のような構造物を作りますが、その飾り付けにフキナガシフウチョウの“アンテナ”を使います。

 この極楽鳥たちを撮影した自然写真家ティム・レイマンさんのトークイベントが、いよいよ来週1月30日(木)に迫ってきました! 極楽鳥たちの驚くような映像や撮影秘話もたっぷり紹介されます。ぜひ奮ってご参加ください(詳細は下記をご参照ください)。次回は、ワイヤーのような飾り羽が腰から12本も出ている「ジュウニセンフウチョウ」を紹介します。


書籍『極楽鳥 全種』(ティム・レイマン、エドウィン・スコールズ著、黒沢令子訳、日経ナショナル ジオグラフィック社)

ピュリツァー賞を受賞した世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』の著者、ジャレド・ダイアモンド教授も夢中! 鮮やかな極彩色の装いに、奇抜なデザインの飾り羽、コミカルな求愛ダンス――そんな極楽鳥全39種の野生の姿を完全収録した写真集! 極楽鳥研究の第一人者だからこそ撮影できた美しく貴重な写真とともに、魅力的で興味の尽きない生態をたっぷりと楽しめる1冊です。36点もの愉快な求愛ダンスを見られる動画再生用QRコードも掲載しています!

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DVD「極楽鳥 魅惑の求愛ダンス」

ナショジオ本誌でもおなじみの自然写真家ティム・レイマンと、鳥類学者エドウィン・スコールズが、8年の歳月をかけて撮影した極楽鳥全39種。この撮影調査に密着した貴重な映像が楽しめるDVDです。ダンスの名手カンザシフウチョウや、逆さまに踊るオナガフウチョウ、色は地味でも歌が上手なカラスフウチョウ……芸達者な極楽鳥たちの情熱的な求愛ダンスも必見です!

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写真展:ティム・レイマン作品展
[極楽鳥 “Birds of Paradise”]

ナショナルジオグラフィック誌を代表する写真家、ティム・レイマンの代表作“極楽鳥”をテーマに、その全種を撮影したスチル作品・新撮4K映像・4K切り出し作品など、最新技術による新しい表現世界をご体感いただけます。

日時:2014年1月6日(月)~2014年2月3日(月)10:00~17:30(日祝休館)
会場:キヤノンギャラリーS
入場無料

トークイベント

今回の展示作品を、オーストラリアロケ時のエピソードを交えながら解説します。

日時:2014年1月30日(木)18:30~
会場:キヤノンSタワー3F キヤノンホールS
定員:先着300名(事前登録可)
入場無料

詳しくはこちらから。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/timlaman-birdsparadise/