サハラ砂漠の華麗なムシたち ゴミムシダマシ・フンコロガシ編(閲覧注意画像アリ!?)

 本編では紹介できなかったが、サハラ砂漠で出会った、サバクトビバッタ以外のムシたちとの出会いを。

ゴミムシダマシ

(画像提供:前野ウルド浩太郎)

 実は、前野さんは、砂漠にバッタがいない時期、ゴミムシダマシの研究にも手を伸ばした(今も継続している)ため、ゴミムシダマシには思い入れが深い。

「砂漠に行ってもバッタがいなくて「ちくしょう」というかんじで、夜、寝ていたら、ゴミムシダマシがワーッって群がってきたんです。夕食で残ったパスタを捨てたんですけど、それに群がってきて。わあ、何だこいつらって思って、それが、すごい数だったので、こいつらを使って研究してやれ、と研究所に持ち帰ったんです」

(1)食後のゴミムシダマシを、(2)指で頭を押しこむと生殖器がはみ出し性別判定可能に、(3)メス、(4)オス。(画像提供:前野ウルド浩太郎)

 ゴミムシダマシは一度、きちんと食事すると、その後何カ月も絶食できるという。砂漠の過酷な環境で生きのびるための行動、食べ物に遭遇したらどうするか、といった部分に前野さんは興味を持ち、研究をしているのだが、とりあえず、論文になっているのはその前哨戦の部分だ。

「実は、この昆虫、形態からは、オスメスの区別がつかなかったんですね。研究室でもスパゲッティを与えて飼育していたら、腹いっぱい食べて、おなかの中から外部生殖器がはみ出してきたやつがいたんです。「あっ、これ」と思って、頭を上から押してやると、お尻の先からピョッと生殖器が出て、あ、これでもう解剖して殺すことなくオスメスの区別ができるぞというのに気づきました。アメリカの昆虫雑誌に論文を出したら受理されて、知り合いのアメリカの先生に『私は長年昆虫の研究をしているが、虫にスパゲティを食わせたやつを初めて見た』なんて言われましたね」

(写真クリックで拡大)

『8時間睡眠のウソ。
日本人の眠り、8つの新常識』

著者:川端裕人、三島和夫
睡眠の都市伝説を打ち破り、大きな反響を呼んだ本連載の「睡眠学」の回が、追加取材による書き下ろしと修正を加えて単行本になりました! 日々のパフォーマンスを向上させたい人はもちろん、子育てから高齢者の認知症のケアまでを網羅した睡眠本の決定版。睡眠に悩むもそうでない方も、本書を読んでぜひ理想の睡眠を手に入れてください。
アマゾンでの購入はこちら