こんな生きもの、絶対に出会いたくないっ! 超危険生物勝手にワースト5選

ヒクイドリ

果実が地面に落ちた音を聞きつけ、全速力で探しに行くヒナ。ヒクイドリは走るのが速く、成鳥は驚くと時速50キロ以上で走ることもある。写真=Christian Ziegler
写真の記事はこちら

 危険な鳥類というとワシやタカなどの猛禽類を思い浮かべるかもしれないが、世界で最も危険な鳥類としてギネスブックに紹介されたことがあるのが、インドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部の熱帯雨林に生息するヒクイドリだ。

 普段は熱帯雨林の中でひっそりと暮らしている温和で害のない鳥だが、敵とみなした相手への攻撃力はすさまじい。その最大の武器はウロコに覆われた強靭な脚で、ヒクイドリに蹴られれば人間の骨なら簡単に折れてしまうだろう。その上、時速50キロメートルで走れるというのだから、追いかけられたら逃げ切ることは容易ではない。ギネスブックが世界で最も危険な鳥類に選んだのも頷ける。

 ただし、その危険さゆえにかつて駆除の対象となったことがあり、熱帯雨林の減少も災いして、今では絶滅が心配されるほど個体数は減ってしまった。

カバ

乾期が終わりに近づくころ、カバたちがひしめくルアングワ川の支流。写真=Frans Lanting
写真の記事はこちら

 カバというと水辺でのんびり暮らしている温和な動物というイメージを持っている人も多いはずだが、現地アフリカでは最も注意しなければならない動物として知られている。というのも、カバは縄張り意識が強く、自分の縄張りに侵入してきた動物であれば、同種のカバはもちろんのこと、ワニ、ライオンのような肉食獣が相手でも果敢に攻撃を仕掛け、時には噛み殺すこともあるからだ。

 大きな個体になると体重が3トンを超えるにも関わらず、時速30キロメートルで走ることができる俊足で、陸に上がってもなお縄張りに近づいたものを追いかけることもあるため、カバの生息地に出向くことがあれば、知らぬ間に縄張りに侵入するようなことがないよう注意していただきたい。

 カバの狂暴ぶりは、映画『ジュラシックパーク』やテレビドラマ『ER』の原作者として知られるマイケル・クライトンの小説『コンゴ』でも紹介されており、ゴムボートで川を下る主人公たちがカバに襲われ、命からがら逃げおおせるシーンがある。

(文・斉藤勝司)