こんな生きもの、絶対に出会いたくないっ! 超危険生物勝手にワースト5選
カンディル
アマゾン川流域で危険な生物と言えば、誰もがピラニアを思い浮かべるだろう。しかし、現地でピラニア以上に恐れられている生物がカンディルだ。
カンディルは20センチほどの細長い体型のナマズ目に属する淡水魚なのだが、より大きな魚の身体にエラから入り込むと、体の奥深くへと侵入しながら肉を食べてしまう。相手が人間でも容赦はない。アンモニアの臭いに誘われて集まるため、カンディルがいる河川に入ろうものなら、アンモニアの臭いがする尿道や尻の穴から侵入され、内臓まで喰われてしまうのだ。
一度侵入した獲物から離れないようにするため、カンディルのヒレにはトゲが付いており、無理に引き離そうとすると肉を切り裂くことになる。そのため体内に侵入したカンディルを取り除くには大きく切開しなければならない。
アンボイナガイ
世界中に400種ほどいるとされるイモガイの仲間は歯舌と呼ばれる毒針を持っており、これを使って獲物となる魚などを捕えるが、中でも最も強い毒を持つとされるのがアンボイナガイだ。
アンボイナガイは太平洋、インド洋の暖かい海に分布し、日本では本州中部以南の岩礁帯に生息しているため、磯遊びをしている時にアンボイナガイの毒牙にやられることがある。そこで「たかが貝の毒でしょ」と侮ってはいけない。アンボイナガイの毒はコノトキシンと呼ばれる非常に強力な神経毒で、神経の情報伝達を遮断する作用があり、もし毒が心臓に達するようなことになれば、呼吸困難に陥ってしまう。ひどい場合は死に至ることだってあるのだ。
例えば、手や足をアンボイナガイに刺されたら、腕や太ももといった心臓により近い場所を紐などで縛って毒が回るのを抑えるとともに、可能な限り毒を吸い出し、医療機関を受診しなければならない。非常に強い毒を持っていることから、沖縄ではハブになぞらえてハブガイと呼ばれている。
「ナショジオ トピックス」最新記事
バックナンバー一覧へ- 世界の女性は今「女として生きること」をどう考えているのか、4人の証言
- 宝石をカガクする! 特別展「宝石」 監修者が見どころを解説
- 監修者が解説、特別展「ポンペイ」の見どころ、2000年前が鮮やかに蘇る
- これがドードーの頭部(ミイラ)だ!
- アリスとドードーの自然史博物館に行ってみた!
- ドードーを一躍有名にした『アリス』の聖地と"as dead as the dodo"
- 新種と判明、古代ワニに「誤飲防止弁」を発見、水辺進出の始まり【研究者本人が解説】
- ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと
- EUでは屋外の使用禁止も、ネオニコチノイド系殺虫剤とは
- ウナギとワカサギが激減した宍道湖