今回、訪ねたのは、西アフリカの砂漠の国、モーリタニア。

 しばしば大発生しては、緑という緑を食い荒らす害虫、サバクトビバッタの研究者、前野ウルド浩太郎さんを訪問した。前野さんは、2011年からモーリタニア国立サバクトビバッタ研究所を拠点に調査研究をしている「日本人唯一」(そして、「先進国唯一」でもある)野生のサバクトビバッタの研究者だ。

 前野さんと同行し、1泊2日でサハラ砂漠にキャンプに出かけ、最初に出会った光景を、まずご覧いただきたい。

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 サバクトビバッタの幼虫が写っている。バッタの幼虫だから、翅が飛べるほどに発達していない他は、成虫とそれほど姿形は変わらない。さて、バッタはどこにいるでしょうか。

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 現地から写真を送った時、編集者は「菜の花畑かと思った」と述べ、友人は「どこにいるか一生懸命さがして、ぜんぶ! と分かった瞬間、ぞわっとした」と言った。

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 なにはともあれ、これがサバクトビバッタとぼくのファーストコンタクトである。

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 帰国し、撮影した写真を眺めている今も、すごい生き物を見た! という純粋な驚愕と、しばしば人々を飢餓に陥れるほどの凶暴さを発揮するという、これまで文献で知っていた知識が「本当なんだ」という妙な納得がないまぜになった、不思議な感覚にとらわれている。

 この不思議の世界、サハラ砂漠でひたすら研究に明け暮れる前野ウルド浩太郎さんのこと、そして、彼の案内で体験できたことを、興奮が薄まらないうちに書き留めておきたい。

(動画撮影:川端裕人)

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