第2回 大判写真と4K映像で進化の不思議に感嘆!

幅1メートルほどの色鮮やかな大判プリントで、極楽鳥全39種の写真がずらりと並ぶ「ティム・レイマン作品展」。作品展のために撮り下ろした、オオウロコフウチョウの超高精細4K映像も必見!(写真クリックで拡大)

 2014年1月6日から東京・品川のキヤノンギャラリーSで開催されている「ティム・レイマン作品展」に行ってきました! 極楽鳥全39種の写真を展示しているこの作品展、写真は書籍『極楽鳥 全種』にも収録されていますが、幅1メートルほどに引き伸ばされた美しい大判プリントは迫力満点! ずらりと並んだ極楽鳥たちを見ると、同じフウチョウ科の鳥でありながら、よくもここまで色や形がさまざまに進化したものだと、感嘆します。まさに「進化の不思議」を体現している鳥だなあと、改めて思いました。

 場内を暗くし、強めのスポットライトを当てているので、一見すると、色や光沢ばかりが強調されているかのように思えますが、近づいてみると、羽1本1本のふわっとした質感まで実に細やかに再現されています。極楽鳥は樹冠に生息している種も多く、なかなか近づけないので、撮影したティムさんでも、ここまでの細部は肉眼では見ていないものもあるかも。高精細の写真を大判プリントで見るからこその醍醐味です。

 大判プリントももちろん素晴らしいのですが、この作品展のもう一つの見どころは、ティムさんが昨秋、オーストラリアのヨーク岬で撮り下ろしてきた、4K映像。フルハイビジョンの約4倍の画素数をもつ超高精細な映像を、84インチの大画面ディスプレイで楽しめます。日中はもちろん、夕暮れや夜間、明け方といった時間帯でも、鳥の羽やワラビーの毛並み、トカゲの皮膚の質感から、森や平原、水辺の風景まで、クローズアップ、遠景を問わず、美しく捉えています。

 10分ほどの4K映像に出てくる極楽鳥は、オオウロコフウチョウ。澄んだ笛のような美しい鳴き声や、求愛ダンスを踊る雄のバサッ、バサッという羽の音もしっかり収録されていて、臨場感あふれる映像でした。大判プリントともども、ぜひ会場に足を運んで、じっくりと堪能してください!

 4K映像ではありませんが、オオウロコフウチョウの求愛ダンスはこちら。会場の4K映像と見比べてみてください。

 次回は、お掃除がとっても上手な「アカミノフウチョウ」を紹介します。


書籍『極楽鳥 全種』(ティム・レイマン、エドウィン・スコールズ著、黒沢令子訳、日経ナショナル ジオグラフィック社)

ピュリツァー賞を受賞した世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』の著者、ジャレド・ダイアモンド教授も夢中! 鮮やかな極彩色の装いに、奇抜なデザインの飾り羽、コミカルな求愛ダンス――そんな極楽鳥全39種の野生の姿を完全収録した写真集! 極楽鳥研究の第一人者だからこそ撮影できた美しく貴重な写真とともに、魅力的で興味の尽きない生態をたっぷりと楽しめる1冊です。36点もの愉快な求愛ダンスを見られる動画再生用QRコードも掲載しています!

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DVD「極楽鳥 魅惑の求愛ダンス」

ナショジオ本誌でもおなじみの自然写真家ティム・レイマンと、鳥類学者エドウィン・スコールズが、8年の歳月をかけて撮影した極楽鳥全39種。この撮影調査に密着した貴重な映像が楽しめるDVDです。ダンスの名手カンザシフウチョウや、逆さまに踊るオナガフウチョウ、色は地味でも歌が上手なカラスフウチョウ……芸達者な極楽鳥たちの情熱的な求愛ダンスも必見です!

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写真展:ティム・レイマン作品展
[極楽鳥 “Birds of Paradise”]

ナショナルジオグラフィック誌を代表する写真家、ティム・レイマンの代表作“極楽鳥”をテーマに、その全種を撮影したスチル作品・新撮4K映像・4K切り出し作品など、最新技術による新しい表現世界をご体感いただけます。

日時:2014年1月6日(月)~2014年2月3日(月)10:00~17:30(日祝休館)
会場:キヤノンギャラリーS
入場無料

トークイベント

今回の展示作品を、オーストラリアロケ時のエピソードを交えながら解説します。

日時:2014年1月30日(木)18:30~
会場:キヤノンSタワー3F キヤノンホールS
定員:先着300名(事前登録可)
入場無料

詳しくはこちらから。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/timlaman-birdsparadise/