2010年8月、ウガンダ・ルウェンゾリ峰登山。頂上直下の氷河(撮影=平賀淳)(クリックで拡大)

――最近は、年に一度はアフリカへ行っているそうですね。

 高校2年のときに、タンザニアのキリマンジャロに登ってから、ずっとアフリカにはご無沙汰していました。その後、ウガンダとコンゴ民主共和国の国境にあるルウェンゾリ山地へ行きたいと思っていたのですが、現地の治安の悪化で、1997年から2001年まで入山禁止になり、チャンスがありませんでした。

 ようやくルウェンゾリ山地に行けたのは、2010年。それから、アフリカ通いをするようになりました。

――野口さんは、ブログで「ヒマラヤへは空白をつくりに行く」と書いています。一方、写真集では「アフリカの山は楽しい」と述べています。どのような違いがあるのですか。

 ヒマラヤへ行くのは、日常から逃げ出すような感覚がありますね。日本にいると、日々忙しく動き回っているから、ゆっくりものを考える時間がなかなか持てない。

 ヒマラヤの山の中は、まわりに人がいないですし、歩いていても山小屋にいても、思うにまかせてあれこれ考える時間は十分過ぎるほどあります。ある意味、その時間が僕にとっての貴重な「空白」なんです。

2010年8月、ウガンダ・ルウェンゾリ峰は熱帯雨林から高山高原、氷河へといろいろな顔を持つ(撮影=平賀淳)(クリックで拡大)

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