――でも、またなぜ納豆をテーマに?

 テレビ番組などで、よく外国人に納豆を食べさせる場面があるでしょう。踏み絵みたいに。平気で、おいしそうに食べると「日本人より日本人らしい」と持ち上げたり、顔をしかめると「ほら、やっぱり」と喜ぶ。

 僕はあれを見るたびに、いつも何かおかしいと思うのです。アジアの他の国にも、納豆と同類のものがいろいろあるのに、日本特有のもののように思っているおかしさ。それが最初でした。

――納豆は、すでに研究されたものがあるのではないですか。

 日本の納豆はね。でも、外国の納豆的食品に関しては、まったく研究されていないんです。これがまた、一歩踏み込んでみると、大変なジャングル。最初はおもしろいと思ったのですが、調べ始めてみると、納豆的食品を食べる国は多いし、納豆に入れていいのかだめなのか、区別のつけにくいものもいろいろ出てくるんです。

 今は納豆ジャングルで迷子になりそうな状態。われながら、どうなっちゃうんだろうという感じですね。

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