第15回 ペルーの国民食は日本風味!?

 「世界のベストレストラン50」をご存知だろうか。イギリスの雑誌「レストラン・マガジン」が発表するもので、世界各国の評論家やシェフ936人が選ぶ外食業界で最も影響力があるとされるランキングだ。

 少し前の話になるが、4月末に2013年のランキングが発表されたときに、気になった国がある。ペルーだ。首都リマにある「アストリッド・イ・ガストン」が14位にランクインしたほか、同じくリマにある「セントラル」も50位にランクインした。欧州とアメリカがほぼ上位を独占するなかで、異例の高評価だったからだ(ちなみに、アジアの最高位は日本、東京・南青山にあるフレンチ「ナリサワ」の20位)。

 日本ではあまり馴染みのないペルー料理だが、どうやら欧米では以前から有名で、近年、各国でペルー料理のレストランが増えているとか。そして、その人気の秘密は16世紀にスペインの植民地となって以来、さまざまな移民を受け入れてきたことによる、食文化の融合にあるという。

 つまり、“いいとこどり”ということなのか。なんだかうまそうではあるけれど、島国育ちの私には「融合」という言葉がいまいちピンとこない。そんなことを考えていたときに、友人を介してペルー人のカルメン・マスミ・ミラグロス・レング・ギマ(日本名・儀間益美)さんと知り合った。私の関心事を話すと、「それなら、一度ご飯を食べにきませんか」という。