第71話 驚愕のゴロゴロ雪だるま脱水法!

 まるで怪物にでもつかまれて、ブオーンと投げ飛ばされたように宙を舞った私は、ドン! と地面に叩きつけられて、バッシャーンと水しぶきを上げながら氷上を3メートルほど滑った。

「イテテテ」

 手をついて上体を起こすと、体の側面から前面にかけてびしょ濡れになっている。

 そこは凍結した川の氷上で、上流で氷が割れて噴出した水が流れている所だった。

 打ちつけてしまった膝や腰などをさすりながら立ち上がって見ると、その水は少し黄色を帯びていた。

 それが森の栄養を蓄えた湖からの流れであることが、すぐに分かったけれど、私にはなんだか、おしっこの川のように見えて、いやはや、なんとも……運が悪いと思った。

 一面純白で雪の妖精が舞うような世界なのに、この色はまったくもってふさわしくないなあ。

 意外にものんきにそんなことを考えていると、私はハッと我に返った。

「あれ、犬たちは?」

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