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――著書で意外に思ったのは、南部ソマリアの首都モガディショ。内戦直下にありながら、都市としてちゃんと機能しているんですね。

 実際に行くまで、僕のモガディショのイメージは廃墟の街でした。暮らしている人がいるとすれば、逃げ遅れた最下層の人たちで、ネズミやゴキブリと一緒に身を寄せ合ってひっそり暮らしているんじゃないかと想像していました。

 でも、行ってみると、遠くに銃声が聞こえるような街でも、人々の暮らしは意外に平穏ですし、新しい建物もどんどん建っています。プントランドも都市部の治安は悪くなかったですね。外国人が行くとなると、危険はありますけれど。

 どこに行ってもそうですが、ニュースなどで聞いている話とは違いがあります。

――ソマリアから逃げ出した人たちが暮らす、隣国ケニアの難民キャンプも訪ねていますね。

 ソマリア難民もピンキリです。本当に困っている人もいれば、そうじゃなさそうな人もいる。難民かどうかなど、パッと見ではわかりません。ソマリア難民なのに、ケニアの国籍を持っている人もいますしね。

 でも、そういうことは報道されないんです。国連やNGOが、そういう情報を絶対に流さないですから。難民がニコニコして暮らしていたら、支援を受けられなくなるでしょう。

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