ぐったりと疲れて、深い眠りに落ちてしまった私たちは、昼頃まで寝てしまった。

 重い体をベッドから起こすと、遠くから犬たちの鳴き声が聞こえてきた。

 もしやと思い、ベッドから出て服を着替えて、吹き抜けの2階から1階のカウチで寝ているトーニャを見下ろすと、彼女もまた犬たちの吠え声に気がついたようで、窓越しにドッグヤードの方を見ていた。

 トーニャがこちらに振り向き、目が合ったとたん、私たちは外に飛び出した。

 外は快晴で青空が広がっている。

 ロッジ横の坂を駆け下りていくと、その気配を察した犬たちが、一斉に鳴きはじめて、さらに大音響になった。

 トーニャも私も、ドッグヤードに着くと、目を凝らした。

 ソルティーが戻ってきているとしたら、42匹のなかで、ウロウロしているはずだ。

 ところが、犬たちは整然と繋がれて、自分たちの場所で、くるくると回っている、いつもの秩序良い光景だった。

「いないね……」

「いない……」

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