File8 巨大探査船「ちきゅう」を動かす3人の男

第4回 男たちは何故、ちきゅうに乗るのか

 意気揚々と食堂に向かう取材陣。

 ちきゅうでは、交代で働く人たちのために、朝・昼・夕・夜の4食が提供される。最も豪華なのが、昼。ビュッフェ形式で、共用テーブルには、洋上では貴重な生野菜のレタスやニンジンなど、カット野菜が数種類、フルーツも、リンゴにバナナ、メロンが用意されている。
 さらには味付けされたサラダが数種類、パンも数種類、ごはんもパスタもあって、ミートボールもハムもチーズも。
 この日のメインディッシュが、ビーフ、チキン、サーモン。ビーフには「ハイカロリー」の但し書きがあってたじろぐが、手を伸ばす。どれを選んでも、全部食べても、いいらしい。

絶品ドライカレー

「ラッキー。今日はドライカレーがありますよ」

 広報担当者が教えてくれた。
 「ちきゅう」を運航する関連会社の日本郵船にレシピが伝わるというそのドライカレーは、船内で人気のメニューで、市販されている『氷川丸ドライカリー』などの原点とされるカレーだ。
 ごはんと、フライドオニオン、スライスしたゆで卵などを添えて食べる。

 カレーと言えば、海上自衛隊の艦船では、曜日感覚を失わないため、金曜昼にはカレーを食べることが習慣化されているはず。
 江口さん、ちきゅうでも、そういうメニューはありますか?

「ないですねえ。あ、食べ物ではないですが、日曜朝10時には、必ず避難訓練があります。ライフジャケットを着て、自分が乗るべき救命ボートまで参集します。訓練を知らせる放送を聞くと、ああ、日曜なんだなと思いますね」

毎週日曜の避難訓練(提供:JAMSTEC/IODP)(写真クリックで拡大)