おおおおおお~。

 その眩いばかりの美脚に、私の目は一瞬にして釘付けになった。

 なんて美味しそうな……足。

 かぶりつきたくなる……そのモモ。

 まるで獲物を前にした獣のように、私は生唾をゴクリと飲んだ。

 どこからともなくトーニャが持ってきたのは、なんと、大きな1本のムースの脚だったのだ。

(写真クリックで拡大)

 私はアラスカの友人たちからムース肉を頂くことがあるが、すでに家庭用冷蔵庫に納まるくらいのサイズに切ってあることが多く、こんなにも大きな脚を1本丸ごとというのは、はじめてだった。

 しかも骨や関節まで付いているとなると、やはりスーパーで買う肉とは違って、獲物という意識が働いて、どこか肉食動物のスイッチが入ってしまう。

 うひゃ、うひゃ、うひゃ。肉だ、肉だ。

 私は、獲物を囲んで踊りたくなるほど嬉しかった。

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