世界で一番重くて速い飛行装置のロケットに乗った人ならば、世界で最も軽くてのろい小さな飛行機に乗っている私のことを、理解してもらえるだろうと(笑)。そこで彼とコンタクトを取りました。

 現地に入ってから、探し当てたガイドは銃の密輸人で、ありとあらゆる裏道を知っている人。報酬は前金で3万ドルを要求されて支払いました。信頼できる人かどうか不安でした。お金だけ持って消えてしまう可能性もありますからね。翌朝、彼がホテルに現れたときはホッとしました(笑)。

――イランの砂漠も、行くのが大変だったのではないですか。

 イランの砂漠は、地質学の本を見て撮りたいと思ったのですが、行ってみるとそこはヘロインの密輸が多く行われているエリアでした。アフガニスタン、パキスタンとの国境地帯です。

 警察は、そんなところに行ったら殺されるという。しかし、砂漠と密輸の両方が組み合わさったら、とても面白いストーリーができるに違いないと思いました。

 政治的ないろいろな働きかけをして、結局は軍にエスコートしてもらうことになりました。しかし、イランではスパイ容疑で3回、警察につかまりました。何とか釈放してもらいましたけどもね。

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