カメラマンT中は日が暮れても三保の松原で撮影中(写真クリックで拡大)

 大きい大きいと言われるちきゅうの実際の大きさはというと、全長は210メートル。幅は38メートル。

タイタニック号より太く、短い

 ほかの船と比べると、あの戦艦大和が全長263メートルで幅が約39メートル、レオナルド・ディカプリオでおなじみのタイタニックは全長約270メートルで幅が約28メートルというから、ちきゅうは長さの割にやや太めだ。

 事前に広報担当者はこう言っていた。
「子どもたちが見学に来たときには、サッカーコートがふたつ入るくらいの長さだよと説明しています。それか、船の一番先からプロ野球選手がホームランを打ったら、真ん中くらいまで届くよ、と」

 時折しも、プロ野球東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン選手が本塁打の日本新記録更新に王手をかけていた時期。ここで、ちきゅうの全長を2バレンティンと定義する。

「それから、高いですよね」
「高い」
「どれくらいですか」

 船の真ん中に屹立するやぐらの高さは海面から測って121メートル。1バレンティンより少し高い。見慣れた人なら、飛行機からもその姿を認識でき、「あ、ここにちきゅうがいる」とわかるという。

 事前に広報担当者はこう言っていた。
「なぜこんなに高いやぐらが必要なのかというと、パイプを吊り下げるためです。何百本も連結したパイプの先にはドリルが付いていて、水深何千メートルもの海底から下へ掘り進んでいきます。そのパイプ経由で、海底よりさらに深いところから“コア”と呼ばれるサンプルを採取します」

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る