第2回 アフリカが私を写真家にした

 そこで、ヨーロッパを旅することにしたのです。モロッコにも寄ったのですが、アフリカをオートバイで旅している人に出会いました。そういう冒険的な旅の仕方もあるんだと知り、私もアフリカを回ってみようと思い立ったのです。

――ビバリーヒルズとアフリカでは、まさに真逆の世界ですね。

 そう。知っている世界からの逃避が当初のねらい。
 しかし、実際にはそうはなりませんでした。むしろ、非常に多くのことをアフリカで学びました。

 古い文明との出会いもありましたし、生態系のことや、地質学的な違いなどにも触れて、どんどん好奇心をかき立てられました。大学の卒業を挟んで2年半ほどをアフリカで過ごしたわけですが、その間に写真を撮り続けました。

 風景、文化、人。その土地に根ざし、その風土をどう生かして人々が生活しているか。私が知る世界とはまるで違うので、感動の連続でした。

――それがスタインメッツさんの写真家としての原点なのですね。

 アフリカが私を写真の世界へ導いたといえます。

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