第64話 血に飢えた美女?が発した野獣の雄叫び

 様々な犬種の中でも、ハスキーやマラミュートは、顔がちょっと怖い。

 眉毛というか、目の周りというか、そのあたりがまるで般若のお面のような模様になっていて、小さな子供に泣かれてしまうような顔をしている。

 共におおらかで人懐っこい性格なのだけれど、そのキリリとし過ぎている顔がオオカミみたいで、やはりちょっと、手を伸ばして頭を撫でてあげようという気持ちに躊躇を与えてしまう。

 いわゆる、顔は怖いけど付き合ってみると意外にいい奴だ的な、まったくもって、生まれつき損をしているタイプだ。

 実は私は若い頃……、

 今も希望を持って自分は若いと思っているが、もっと若いティーンエイジャーの頃に、「あなたの顔は、ハスキー犬に似ているね」というようなことをよく言われた。

 確かに、私は少々キリリとした顔立ちをしているが、もちろん般若ではない。

 自分で例えるなら、反対意見も多く出るだろうが、愛らしさと賢さの両方をもつ、ボーダーコリーだろうと勝手に思っている。

 が、よく考えてみると、私は厳冬を耐えながらも力強く生きるハスキーやマラミュートのように、凛として生きていきたいと思っているので、やはりどこかそういった部分が顔に出てしまうのだろう。

 そのせいか、私もハスキーやマラミュートのように逞しいと思われている。

 もしもチワワ似だったり、トイプードル似だったりしたら、「可愛い~」ナデナデ、ナデナデと、もっとモテモテ人生を送ることができたに違いないのに。

 そんな訳で、ハスキーやマラミュートにただならぬ親近感を覚えている私は、ミッキー&ジュリーさんの犬たちを撫でに行った。

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