- NOVEMBER2013 -

その昔、ルーマニアの空は

 煙に覆われるルーマニア・フネドアラの町。『ナショナル ジオグラフィック』1975年11月号に掲載された写真だ。


 19世紀後半に始まったフネドアラの鉄鋼業は、20世紀に入って大きく発展、「溶鉱炉を二つ導入したことで、前世紀に比べ生産量は20倍に増えた」と、当時の記事は解説している。ところが1989年にルーマニアの共産政権が倒れたのにともない、地元産業も衰退。多くの工場は取り壊されてしまった。


 一方、今も町に残る古い建物がある。15世紀に建設され、代々貴族が受け継いできたコルビン城(Corvin Castle、写真中央右)だ。『ドラキュラ伯爵』のモデルとして知られるヴラド3世も、この城を訪れたという。


写真=Winfield Parks, National Geographic Creative