編集長ファミリーと富士登山

2013.09.27
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- OCTOBER 2013 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

編集長ファミリーと富士登山

 富士山頂でご来光を拝み、鳥居の前で記念撮影――ありふれた光景だが、1928年8月に富士登山に挑んだこの一行、実はナショナルジオグラフィックにゆかりの深い人々だ。山頂の浅間大社奥宮の宮司(中央)の両隣は、英語版の編集長を50年以上も務めたギルバート・ハビー・グロブナーと妻のエルシー、右端は娘のキャロル。左端の洋装に蝶ネクタイ、足元はゲートルに草鞋といういでたちの男性が、この登山に同行した写真家の坂本潔だ(本誌10月号「写真は語る」参照)。


 7合目までは馬に乗り、そこから先は徒歩で登った。山小屋で雑魚寝し、夜明け前に起きて山頂を目指す。満天の星空の下、山の寒さにふるえる妻と娘にグロブナーがすかさず差し出したのは、こっそり自分のリュックに詰めてきた予備の防寒具。「彼女たちは感謝とともに、最後のひと登りに臨んだ」と、ちょっと得意げに記している。

写真=GILBERT H. GROSVENOR COLLECTION

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