今後の予定を決めるから、明日の昼過ぎにまた電話をしてくれとジムに言われ、今日はとりあえず、ノースカントリー・ロッジに帰ることになりました。

 玄関先でジムとジュディにお礼を言って別れ、トムのトラックに乗り込みました。

 トラックはゆっくりと砂利道を進み、小川にかかる橋を渡って、入り口のゲートを過ぎました。

 道路に出たところで、ぼくはトムに旅の真相を黙っていたことを謝りました。

「すみませんでした。何も言わないで。ジムのアシスタントになりにきたってことを……」

 するとトムは、いつもの低い声で、答えました。

「気にするな。おかげで、オレも有名人と知り合いになれたんだ。ありがとう。ジムと良い話ができてよかったな……」

苔むした森の中に、アメリカヒキガエルを見つけた。(写真クリックで拡大)

 ロッジに戻って、お礼を言おうとキャロルを探したけれど、見当たらなかったので、ぼくはバンガローの部屋に戻りました。

 まだ正午をすぎたばかりだというのに、そのままベッドに倒れ込むようにして、眠ってしまいました。

 ジム・ブランデンバーグに会うという一つの目的を果たしたいま、なにも考えたくありませんでした。

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