第57話 顔面ソーラーパネルで元気発電

 空気が澄み切っているアラスカの冬の太陽は、短い日照時間のうちに全てのエネルギーと光を凝縮して放射するかのように力強く大地を照らし、心が奪われるように美しい。

 その光は、ただ美しいというだけではなく、どれだけ私たち生命にとって大切なものか、私は改めてこのアラスカでつくづくと感じさせられた。

 例えば野菜や果物における日照不足は、病気や深刻な成長不良の原因になる。

 人間も同じで、体内にカルシウムとリンを吸収し、正常な骨を形成するために必要なビタミンDは、日光に当たることでしか体内で作られない。

 赤ちゃんを養育する過程で、「1、2時間ほど、やわらかい太陽の光に当てなさい」と、軽い日光浴が推奨されるのは、骨の生育にこのビタミンDが不可欠だからである。

 成人でもこのビタミンD不足は、深刻なカルシウム欠乏障害を起こすため、日光に当たらずには健康を保つことはできない。

 地球は、太陽なしには生命や植物を進化させられなかったであろうことを裏付けるように、多くの生命や植物は、太陽の陽射しに頼る部分が多いのだ。

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