第4回 コンゴが秘めるポテンシャル

 日本でコンゴの話をして、よく理解してもらえないのは、コンゴという国の自然の豊かさです。戦争や貧困、飢餓といった面ばかりが報道されるせいでしょう。コンゴが持つポテンシャルの高さには、あまり目を向けてもらえません。

 コンゴは、アフリカ大陸のなかでは唯一、神様が必要なものを全部そろえてくれた国だと私は思っています。

 コンゴは水が豊富だという話をしましたが、水力発電では、アフリカ全部の国の電気をまかなえるほどの発電量を確保できるといわれています。

 ダイヤモンド、金、銀、亜鉛、ウラン、ラジウム、鉄鉱、石炭など、鉱物資源も豊富な国です。日本政府や企業がコンゴと一緒になってこれらを開発し、上手に利用していけば、これから20~30年は、日本の資源利用を安定させられるだろうと私は考えています。こういう話をしても、なかなか興味を持ってもらえないのが、いつも残念です。

 日本の皆さんには、大らかでホスピタリティーの高い国民性も併せて、コンゴが秘めているポテンシャルに気づいてほしいと思います。

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(おわり)

ジョン・ムウェテ・ムルアカ

1961年生まれ。コンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)出身。1981年国立イナザ・イスタ大学電子通信工学科卒業後、ザイール国営放送に就職。1985年来日。学者を目指し東京電機大電子工学科を卒業後、工学博士号を取得。神奈川工科大学特任教授。千葉科学大学教授。総務省、文部科学省の参与を務める。趣味は料理・農作業・武道。ムルアカ公式ホームページ。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。