第4回 コンゴが秘めるポテンシャル

 本来、政治は国民から必要とされる人が行うもの。しかし、モブツ政権のあたりから、それがおかしくなった。政治家が、自分の利益のためだけに働くようになった。

 コンゴには、部族ごとに、地域ごとにたくさんの神や精霊がいます。政治においても、その神や精霊に恥じない行いをすることが、考え方の前提にある。しかし、それを大切にしなかったことが、今の混乱を招いたのだと思います。

 実際にはひどい政治家ばかりでもないですよ。ある人は、副首相になっても大邸宅を構えることなく、元から住んでいる下町にとどまって働いていました。

 「私は、生まれたときから副首相なのではない。私を立候補させたのは、この街の人たちだ。だから、私はこの人たちとともにいる」と彼はいうのです。その感覚のほうが、コンゴの政治家の本来の姿です。

 国内の混乱は、だいぶ収まってきていると思います。しかし、正常化までは、これから何年かかるかわからない。国民のために働く良きリーダーを、国民が選べるかどうかが鍵になると思います。

――最後に、コンゴと日本の橋渡し役をされているムルアカさんが、日本に望むことをお聞かせください。