1987年5月号。(写真クリックで拡大)

『ナショナル ジオグラフィック』の動物写真家としてすでに世界的に活躍していたジム・ブランデンバーグにとってさえも、野生のオオカミを撮るのは至難の業でした。長年にわたりオオカミを愛してきたにもかかわらず、それまでの20年間で撮影できたのはたった7枚。ところがしかし、1986年に幸運の女神が微笑みます。生物学者デビッド・メッチと訪れたカナダのエルズミア島で2人は人間を恐れないホッキョクオオカミの群れに遭遇したのです。その幸運な出会いは1987年5月号「白いオオカミ(White Wolf)」として実を結びました。

 これが5つめですが、ペンギンで始まったのでペンギンで終わりましょう。ただし、記事にはあまり反映されませんでした。なぜなら、動画だからです。いまなら電子版で見られますけどね。

「サメと一緒に泳ぐのはいったいどんな感じなんだろう」
 サメに貼りつくコバンザメを見て、1986年、中米のベリーズ沖で潜っていた海洋科学者のグレッグ・マーシャルはあるアイデアを思いつきました。軽量のビデオカメラを野生動物につけたらどんな画像が撮れるだろうか。そう考えて開発したのが「ナショナル ジオグラフィック クリッターカム」です。マーシャルはこのカメラを写真のコウテイペンギンをはじめ25種類以上の生きものにつけて、以前にはわからなかった生態の観察に成功しています。いまはもっと小型のカメラもありますが、彼がこの手法の先駆者でした。

「クリッターカム」が装着されたコウテイペンギン。ペンギンは本人の知らない間にカメラマン、いやカメラバードになって、ドキュメンタリー番組の制作に貢献してくれました。(c)Greg Marshall(写真クリックで拡大)

 以上、中の人の勝手にベスト5でしたが、いかがでしたでしょうか。野生動物の記事はたくさんあって、そもそも5つに絞るのは無理がありますし、異論があるのは当然です。もしほかに推し記事があれば、『ナショナル ジオグラフィック日本版』のフェイスブックかツイッターに向けて挙げてみてください。ツイッターのアカウントは@NatGeoJapan、フェイスブックには記事の紹介を投稿しておきます。パソコン版をご覧の方は右サイド→→→に表示されていますので、ぜひ「いいね!」とフォローもお忘れなく!

つづく

(Web編集部S)

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