第1回 これは画期的!“生物を模倣したロボット”

「うちで重点的にやっていることの1つです。二足歩行する生き物の歩行って、単純に考えると振り子の運動とバネの運動の組合わせなんですよね。モーターで振動を与えて、バネで進むというだけです。10キロの重りを荷物に見立てて運んでいます」

 人間の足には、いくつも関節があるが、それぞれの関節の間の部分は振り子と捉えられる。そして、筋肉はバネだ。この2種類の要素を組み合わせることで、できるだけシンプルに歩行を実現しようとしているのである。

「これ、振り子を振動させるモーターが付いていませんけど──」と前置きしつつ、飯田さん自身が手で押して振動を与えて動かしてみせてくれた。そいつは、いともたやすく、カンガルー的な動きで「歩行」した。

 たしかに面白い動きだが、それだけ? と思った人は、標準的な感じ方をしているかもしれない。飯田さんによれば、子どもはこういうものを見るとすごく喜ぶが、大人は「それで?」という反応のことが多いそうだ。

 ただ、次の説明を聞くと、どうだろう。

(動画撮影:川端裕人)