辺鄙な海辺の村で、家を訪ねると水槽が並んでいるというような、秘密の隠れ家みたいな場所を回りながらどんな魚が入手できるのか、探っていったのです。

 僕は学生時代に、海外を放浪していた経験があるので、そういうところへ行くのは平気なんです。1軒1軒訪ね歩きしまた。熱帯魚店向けにどういった魚を安く売れるのか?それを課題にして仕事していました。ただ、それもだんだん面白味を感じなくなったのです。

 卸だから、仕入れた魚は右から左へ素早く売られていく。魚種もあまり代わり映えしない。いつも気にするのは、仕入れと売値のバランスやロス率のことばかり……。

 もっと見たこともないような魚を取り扱いたい、と思うようになったのです。それからは現地の食用市場を歩き回ったり、食堂に入ったときなども、食材が泳いでいる水槽を全てチェックしたりするようになりました。

――タレントでお魚博士のさかなクンの存在も大きかったそうですね。

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