今回も都市の中を流れる河川を日常的に利用している「生活航路」を取り上げましょう。デンマークの首都コペンハーゲンは、運河網が発達していて、運河沿いにはボートやヨットなどの小船がたくさん浮かんでいます。水に親しんでいる都市だけに、水上の移動も日常的に行われています。観光の目的で水上バスに乗り、市街の運河を巡ってみることも容易です。

カラフルな街並みと、ボートやヨットが運河に停泊する光景が調和するコペンハーゲン。
写真:糸井康友(写真クリックで拡大)

 コペンハーゲンで庶民の足として活躍する水上バスのルートは、幾つもあります。そのなかで、街の中心部であるガンメルストランドから発着する「イエローライン」がおすすめです。黄色い船体が目印の水上バスで、所要1時間をかけてクリスチャンスボー城や人魚姫の像といった幾つもの名所を周遊することができます。

 クリスチャンスボー城は1167年にアブサロン司教が城塞を築いた場所です。現在はデンマーク王室と政府の迎賓館として使われているほか、国会議事堂や最高裁判所、首相執務室など行政、政治の中心地でもあります。人魚姫の像はアンデルセン童話『人魚姫』をモチーフにした像で、コペンハーゲン随一の観光名所となっています。水上バスでは、近くのバス停で下船して間近に見ることができます。

 水上バスは料金も手頃で乗り降り自由のため、各所に設けられたバス停からは、ビジネスマンなども乗船してきます。こうして、観光客も街に溶け込める感覚に浸ることができるでしょう。

 なお、コペンハーゲンで、水上バスを利用するときは、市内のバス、地下鉄なども乗り放題になるチケット「コペンハーゲンカード」(24時間用と72時間用の2種類)が便利です。観光案内所や市内のホテルなどで購入できます。

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