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日本の百年

- AUGUST 2013 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

イワシを食べるウナギ

 体をくねらせながら、餌に群がるウナギたち。静岡県内の養殖場でのひとコマだ。餌にはイワシの身の部分を使い、骨は天日干しにして肥料として使う。「残ったイワシの骨も無駄なく活用するこのやり方には、どんな物も粗末にしない日本人の流儀が表れている」という説明とともに、太平洋戦争中の1944年4月号に掲載された。


 ウナギの養殖が始まったのは明治時代。温暖で地下水が豊富な浜名湖周辺などで養鰻(ようまん)業がさかんになった。謎に包まれていたウナギの生態も徐々に解明されてきたが、卵を人工孵化(ふか)させて育てる完全養殖の実用化は、まだ先の話。養殖を支える稚魚のシラスウナギは、実はマリアナ海域生まれの天然ものだ。天然のウナギ資源を絶やすことなく、「土用の丑(うし)の日」のウナギを子々孫々まで味わいたいものだ。

写真=TOKYO ASAHI/NATIONAL GEOGRAPHIC STOCK

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