覆った手がすべて映し出される。これを二つ組み合わせれば全方位カメラに。(写真クリックで拡大)

 このとき部屋には、石橋さん、ナショジオ編集部Y尾、カメラマンT中、ライターK瀬、広報ご担当のお二人の計6名がいた。
 大画面にはその全員の姿が映し出されている。逃げ場なし。しかも、広角レンズ独特のゆがみもほとんど感じられない。

「計算して、補正しているからです。もちろん海中でも、条件に応じて補正しています」

 はああ。すごい。
 こういったものづくり魂は、子どもの頃からあったものなんですか。

ガンプラはセロハンテープ仕上げ

「まあ、好きか嫌いかで言えば、好きです。超合金世代、ガンダム世代、プラモデル世代ですから。プラモデルもよく作っていました。ただ、接着剤じゃなくて、セロハンテープで作っていましたけど」

 テープ?

「パチッと留めなくちゃいけないところで、部品をポキッとやってしまうんですよ。そうするとイライラするので、だからテープ貼り。もちろん関節なんて動きません。ガンダムなのに。色? 当然、塗りません。好きではありましたが、超がつくほど下手でした」

 信じがたい。
 その頃から、どうやって今につながるのでしょう。
 たとえば、高校時代に科学部で目覚めるとか。

「いや、そもそも私、高校では落ちこぼれで、成績が付かなかったんですよ」

 以下、波瀾万丈の石橋少年(周囲からはしょうちゃん、と呼ばれていたそうです)の十数年を、ダイジェストでお届け。

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