相模原市中央区、淵野辺駅近くにある宇宙科学研究所を訪ねた。

宇宙科学研究所。(写真クリックで拡大)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に属する研究機関で、元をたどれば東京大学宇宙航空研究所、文部省宇宙科学研究所といった、日本の宇宙開発の科学観測面を担当してきた組織の末裔だ。今でも、東京大学など連携する大学から、あるいは総合研究大学院大学として、学生も受け入れており、「相模原キャンパス」と呼ばれる。

 ゲートからものの100メートルほど進むと、M(ミュー)-3SIIやM-V(ファイブ)といったロケットがごろりと横たえて屋外展示してあった。数々の科学衛星や探査機を宇宙に送り出してきた歴代の宇宙ロケットだ。さらには、研究・管理棟(I)の1階にある展示室では、これまでに宇宙に飛び立った科学衛星、探査機の模型などが所狭しと並んでおりミニ宇宙博物館になっていた。建物に出入りする際に必ず通る場所であり、それを目にするだけで宇宙に関心のある人はテンションが上がるだろう。

 今回、お話を伺うことになった岡田達明准教授(太陽系科学研究系)は、かの小惑星探査機「はやぶさ」や、現在、準備が急ピッチで進んでいる「はやぶさ2」の中心メンバーの1人だ。探査機に搭載する観測機器の研究開発や、その観測機器で得たデータを解析して太陽系の惑星、衛星、小惑星の形成や進化の謎を探る研究に携わっている。ぼくが訪ねたときは、ちょうど探査機の「1次かみ合わせ試験」を終えて、担当の観測機器のテストをしている状況、とのことだった。

 その探査機とは──

ロケットの写真の左がM-3SIIで右がM-V。研究・管理棟(I)の1階は一般の人も見学できる展示室になっている。(写真クリックで拡大)

本誌2013年7月号でも太陽系にまつわる特集「太陽系 激動の過去」と「探査車が見た火星」を掲載しています。Webでの紹介記事は「太陽系 激動の過去」はこちら。「探査車が見た火星」はこちら。ぜひあわせてご覧ください。

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