第2回 青ヶ島の星空に魅せられて

――星空、天体に興味を抱くようになったのは、いつごろどんなきっかけからですか。

 前に触れましたが、母の生まれ故郷が青ヶ島です。7歳の夏、母に連れられて島に住む祖母に会いに行ったんです。
 島では8月に「牛祭り」という行事があって、夜は花火大会が催されます。その花火ですけれど、ふつうは花火の光が強いので、背景の空は真っ暗に見えますね。

 ところが青ヶ島の空は違いました。花火を見上げると、その光に負けないくらいの明るさで夜空の星がまたたいていたんです。
 それまで東京の青梅の自宅で見ていた夜空とは、ぜんぜん違う。夜空いっぱいに無数の星が輝いているんですね。「すごい、何だこれは!」と息を呑んで、それからです。

――青ヶ島は東京都ですが、本土から約360キロ南の洋上に浮かぶ島。隣の八丈島からでさえ70キロくらい離れていますね。星空を見るには絶好の環境でしょう。

 空には、こんなにたくさん星があったんだ。何てきれいなんだろう。もう夢の世界にいるようでした。

(写真クリックで拡大)

本誌2013年7月号でも星にまつわる特集「太陽系 激動の過去」と「探査車が見た火星」を掲載しています。Webでの紹介記事は「太陽系 激動の過去」がこちら。「探査車が見た火星」はこちら。ぜひあわせてご覧ください。