なんと言えばいいでしょうか。そのメールを見たとき、ワタクシの脳裏にまっさきに「金の切れ目が縁の切れ目」という古今東西すべからくニンゲンのリアルをついた至言が浮かびあがったことは否定できません(0.0001秒)。

しかし少し思い直すと、「魚心あれば水心あり」ということわざが、流れる水の淀みに浮かぶうたかたのようにかつ消え、かつ結んだかもしれません(0.002秒)。そしてしばらくしてようやく、現代日本に生きる社会人としてのワタクシの心境を表現するに最も無難な着地点である「水魚の交わり」という故事成語にたどり着きました(2秒)。

補足的に「渡る世間は鬼ばかり」(橋田壽賀子)というフレーズが頭のなかを縦横無尽に駆け巡りましたが、それは単なるリズム上の問題でしょう(なんのこっちゃ)。

すみません。まるでJAMSTECの航海レポートに書くような訳のわからないノリになってしまいました。実は、調査航海に乗船中のワタクシの頭は、右往左往激しく揺れる船内居住環境のせいで、完全にシップドランカー状態になっており、なかなかロジカルな文章が書けない仕様になっているのです。言わば、これも一つの研究調査航海のリアル中継かもしれません。

しかし話をなんとか元に戻しましょう。今からおよそ一週間前の6月22日。その日は、「青春を深海に賭けて」きたワタクシと、ワタクシの愛と青春の旅立ちの最大の相棒であった(今もそうである)「しんかい6500」、そしてその舞台であるJAMSTEC、にとって忘れられない日となりました。

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