第5章 1956- 第二期黄金時代からさらなる挑戦へ

第20回 コン・ティキ号と『ナショナル ジオグラフィック』

 三浦雄一郎さんのエベレスト登頂に続いて、辛坊治郎さんと岩本光弘さんの太平洋横断。冒険の話題が続くなか、中の人は6月29日から公開された海洋冒険映画『コン・ティキ』を見に行ってきました。

 コン・ティキといえば、もちろん、ペルー沖からポリネシアまでおよそ8000kmを1500年前と同じいかだで航海をしたノルウェー人の文化人類学者、トール・ヘイエルダールの大冒険です。その記録『コン・ティキ号探検記』は70カ国語に翻訳され、世界で5000万部以上という大ベストセラーになりました。日本でもロングセラーなので、ご存じの方も多いことでしょう。子どものときに読んだかな?

 映画は故郷ノルウェーでの幼少期から冒険の成功までを描いています。海流だのみのいかだで漂流したのは101日間、8000キロ。シカゴ~モスクワ間よりも遠いらしいです。しかも、ヘイエルダールは泳げません。にもかかわらず、大のオトナが6人も集まって大冒険に挑戦したのはなぜかというと、「ポリネシアへ最初に移住した人々は、アジアではなく、南米からやってきた」というヘイエルダールの学説(仮説)を証明するためでした。

 志をひとつにする男たちの挑戦はいかにして成し遂げられたのか――それはぜひ映画でご覧ください。海好きの中の人にはとても面白かったですし、いまの時代にこそ見てほしいと思います。

 が、驚いたことがひとつ。なんと映画にナショナル ジオグラフィック協会が出てきたのです!

 それはヘイエルダールが冒険の支援を要請しているシーンでした。