「ゆめいるか」。長さ5メートル、資源探査が得意。(提供:JAMSTEC)(写真クリックで拡大)

 巡航型とは、字の通りで動き回ること。対照的な存在に、じっとして集中的に作業をする作業型がある。

「全長5メートルと一番大きなゆめいるかは、海底から50~80メートルくらいの高さを航行します。時速4~6キロと、この中で最も速度が速く、また、約16時間の長時間探査が可能です。一方のじんべいは、海底から30~50メートルくらいの高さのところを、時速2~4キロくらいで安定した航行ができます。いずれも水深3000メートルまで潜れます。探査方法は、船からと同じで、音響探査。ゆめいるかとじんべいはどちらも巡航型なので、一度海の中に入って走り始めると止まることなく探査します」

 ゆめいるかは広域担当、じんべいは中域担当ということになりますね。
 ということは、狭域担当が、おとひめでしょうか。

「そうです。おとひめは巡航型AUVであり、作業型AUVでもあります。海底から2~5メートルの高さまで接近して巡航しながら、カメラで海底を連続撮影することができます。さらに、作業型AUVとして、海底に着地してマニピュレータ(ロボットアーム)を使ってサンプルを回収するといった作業もできます。こうしたおとひめの役割は、遠隔操作無人探査機(ROV)が担うこともあります」

 ROVとは、無人だけれど海上から操作するタイプ。鉄人28号タイプですね。

「そうやって資源のありそうな場所を特定した結果、海底下のすごーく深いところに資源が眠っているかも、ということになれば地球深部探査船「ちきゅう」が登場して海底下を掘削することもあるかもしれません」

 なるほど。JAMSTEC船団の総力を挙げて資源を追い詰めるわけですね。AUVはその偵察役として大きな仕事を果たすと。

「はい。ただ、これらのAUVは、単に海底の地図が作れるだけではないんです」

 石橋さんの口調が熱を帯びてくる。

石橋さんの秘蔵っ子「おとひめ」。動き回って探査もできれば、海底に着地して作業もできる。くわしくは第2回に紹介。(提供:JAMSTEC)(写真クリックで拡大)

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