「じんべい」。3兄弟は真ん中の大きさ。海底地形図づくりのほか、科学調査も得意。(提供:JAMSTEC)(写真クリックで拡大)

ミッション1:資源のありかを探す

 新潟沖といえば、メタンハイドレートの存在が取り沙汰されているエリアだ。
 そして、メタンハイドレートといえば、日本近海にも多くの埋蔵量が期待されている、天然ガスのもととなる物質。

じんべいの探査でつくった海底地形図。メタンプルームが写っている。(提供:石橋正二郎)(写真クリックで拡大)

「AUVは、資源そのものを探し出すのではなく、資源が眠っていそうな領域を絞り込みます。海底の地形や状態がわかれば、メタンプルーム(メタンガスが湧きだしている場所)や熱水噴出孔の場所がある程度特定できます。メタンプルームの下にはメタンハイドレートが眠っている可能性がありますし、熱水噴出孔の下には鉱物資源が眠っている可能性があります。そのためにこの3機のAUVは、海底の地形図をつくるのです」

 地図をつくって資源のありかを探すとは、まるで宝探し。とはいえAUVで探索できる範囲は限られている。まずは怪しそうな海域にアタリをつける必要があるのでは?

「はい。最初は船からなるべく広い範囲を探査します」

 ただ、船からのぞき込んでも、海底の全体の様子は見えない。そこで、音響探査を行う。

「音波を出して海底にあて、跳ね返ってくる音波から、地形がどうなっているかを知るんです。なぜ音かというと、海中では光より音の方が格段に伝わりやすいからです」

 潜水艦で使われているソナー、胎児を診る超音波診断も同じ仕組みだ。
 まずは船の上から、音を使っての探査で、ざっくりとした地形を探る。それがわかったら、ある程度、エリアを絞ってより精細に地形を把握しようと試みる。

「そこでAUV、なかでも巡航型のAUVである、ゆめいるかやじんべいの出番です」

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