(写真クリックで拡大)

 自律的とは、人が乗り込んで操縦したり(マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオンなど)、リモートで制御したり(鉄人28号など)することなく、鉄腕アトムのように、指令を受けずに動けることを指す。

 3兄弟はみな、「慣性航法装置」という自分の位置と姿勢を知る装置や、障害物を検知するセンサーを備え、自らが進む方向を判断し海中を動き回ることができる。だから母船から水中に降ろしてやれば、決められた範囲を勝手にくまなく動き回り、未知の海底の様子を調べてきてくれるのだ。

実は海底のことはほとんどわかっていない

「深海は完全な暗闇で、水圧も高い、人類にとって本当の極限環境です。つまり海底がどんな状況、状態なのかを知るのは、地上でのそれと比べると、大変なことなんですよ。地上なら、航空写真を撮れば、大まかな地形が分かります。どこに山があって谷があるか、川の長さや幅、海岸線の位置も形状も分かります。でも、光の届かない海底のことは、そういうようには撮影ができません。そこで、AUVなんです。AUVで、見えていない海底を、可視化するんです」

 地球の海底は、陸地に比べて2倍以上の広さがあるが、その詳しい地形はあまりわかっていない。それだけに、海底を可視化できたならいろいろ役に立つにちがいない。地震による地形の変化を知ることもできるだろうし、生物が密集している地形を探し出せるかもしれない。

「私たちがまず目的に掲げているのは、資源探査です」

 資源!

「じんべいはこの間、新潟沖に潜りました」

掃除をするように海底をスキャンし、地形図をつくる。画像はすでに活躍中の先輩AUV「うらしま」がとらえた静岡県焼津沖の海底地形図。(提供:石橋正二郎)(写真クリックで拡大)

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