第1回 世界のエネルギー開発競争に乗り遅れる日本

クリーンエネルギー開発は“絶対に負けられない戦い”

 オバマ大統領は、再生可能エネルギー普及・エネルギー高効率化のために約2776百万ドルという予算を要求している。これは実に2012年予算の約56%増しの数字だ。

 内訳を2012年度予算と比べてみると、ハイブリッド自動車、電気自動車などの次世代自動車開発:2012年比約79%増、地熱技術開発:約62%増、風力エネルギー開発:約57%増、エネルギー高効率ビル技術:約40%増、ソーラーエネルギー開発:約25%増、など軒並み増額という力の入れようだ。

 オバマ大統領は再エネ普及とエネルギー高効率化をねらったこの予算案の公表メッセージの中で、米国の雇用の創出、雇用を得るためのスキル習得、生活の向上という3点を重視し、それを実現するために「国産のエネルギーへの投資は最も有力な分野」として「all-of-the-above」戦略を進めていくことを前段部分で強く述べている。

 また、この予算案が提出された際に米国エネルギー省(DOE)のダニエル・ポネマン副長官が行った予算説明では次のような言葉が述べられている。

 “The United States faces one of the greatest challenges ahead, the opportunity to lead the global clean energy race.(米国にとって今後の最大の課題は、世界のクリーンエネルギー開発競争の先頭に立てるかどうか、である)”

 もちろん、この予算案が全て可決されるとは限らないが、米国オバマ政権にとって再生可能エネルギー普及、エネルギー高効率化は絶対に他国には負けられない競争分野だといえる。