第32回 オスマン帝国時代の姿を伝える世界遺産の町

 富士山の世界遺産登録を審議する世界遺産委員会が、カンボジアで現在開催中! 正式決定の朗報を早く耳にしたいですね。今や世界遺産は960件を超えていますが、今回紹介する旅先もその1つ。ギリシャからほど近いアルバニア南部の町、ジロカストラ(ギロカストラ)です!

世界遺産に登録されているアルバニア南部の町、ジロカストラの旧市街。17~19世紀のオスマン帝国時代の建物が数多く残り、往時の姿を今に伝える。
写真:Alamy(写真クリックで拡大)

 ジロカストラは古くから人間が暮らしていた地で、紀元前2世紀の砦の跡が発掘されています。西欧と東欧、そしてヨーロッパとアジアを結ぶ地政学的に重要な地であったため、14世紀にはビザンツ(東ローマ)帝国、15~19世紀にはオスマン帝国の支配下になり、20世紀に入ってもギリシャ、イタリア、ドイツに占領されました。

 なかでも強く影響を受けたのは、オスマン帝国。旧市街を今もぐるりと囲む城塞は、古くは3世紀から建設が始まりましたが、オスマン帝国の支配下で規模を拡大。「クラ」と呼ばれる石造りの要塞化した塔も数多く造られました。ほかにも17~19世紀に建てられた市場やモスク、水道橋が残り、往時の町並みを今に伝えます。

 第二次世界大戦後、共産主義政権がこの町を「博物館都市」に指定したため、歴史的な建物が500以上も残り、2005年には世界遺産に登録されました。時代の荒波に翻弄されながらも、たくましく生き残った美しい町の姿をぜひ堪能したいですね!

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