第1回 武器を回収して新しい生活の道筋を

――ルワンダ、シエラレオネ、アフガニスタン、コートジボワールと、瀬谷さんはさまざまな国で活動されてきましたが、武装解除とは実際にどのようなことをするのですか。

 「和平合意が結ばれ、紛争が終わりました」と聞くと、多くの人はそれで問題が解決したと思いがちです。でも、平和になったからといって、素直に喜べない人たちもいるんです。

 その象徴が元兵士。紛争が終わったら正規の軍隊以外の余分な兵士は必要なくなりますが、何十年も争いが続いている国の兵士たちは戦うこと以外の生き方を知りません。

 新しい社会に順応できない彼らは、不安を抱えるようになる。しかも、銃を持ったまま。そんな彼らが略奪に走ったり、新たな紛争を起こしたりしないように、武器を回収し、新しい生活の道筋をつけてあげるのが武装解除です。

――単純に武器を回収するだけではないんですね。

 武器を失った彼らが手に職をつけて一般市民として生きられるよう、職業訓練や教育支援をしたりします。「武装解除」と言われていますが、国連、国際機関または国家が主体となって行う国際平和活動の一種で通称はDDR。

コートジボワールの民兵と(写真提供:瀬谷ルミ子)(写真クリックで拡大)

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