第2回 サプリにもなる?インドのスパイス事情

 これらのスパイスを4~5種類、多いときは10種類以上組み合わせて料理を作るのだという。その際、もうひとつ重要なのが油。インド料理は、まず油にスパイスを入れて薬効成分や香りを充分にしみこませてから、具材と合わせるのが基本的な調理法。つまり、どの油を使うかによって風味がまるで変わってくるのだ。

 「インドでは地方によって使う油が異なります。北は菜種かゴマ、南はココナッツ、東は菜種、西は落花生というように。油が違うと熱する温度も変わってきますから、同じスパイスを使ったとしても仕上がりはまったく違う風味になるんです。スパイスも地方によって使うものがさまざまなので、油とスパイスにも地域ごとのソウルが込められているかもしれませんね」

 チャンドラニさんの説明を聞いて、「インドと言えばカレー」と単純に思っていたのが恥ずかしくなる。なんとも奥深いじゃないか。これからは違いを楽しめる人間になろう。そう思う帰り道、手に持つビニール袋にはついつい購入してしまった大量のスパイスがあった。これをどうするかが違いを知る一歩のようだ。

「スパイスマジック バザール」の店内。スパイスは一袋(50~100g)が200円前後
店ではインドでは誰もが知っているという人気のビスケット「パールジー」も販売

スパイスマジック カルカッタ 本店
東京都江戸川区西葛西3-13-3
電話:03-5667-3885
ホームページ:http://www.shanti-jbs.com/curry/
スパイスマジック バザール
東京都江戸川区清新町1-3-6 ショッピングセンターパトリア1F
電話:03-5679-8682

中川明紀(なかがわ あき)

講談社で書籍、隔月誌、週刊誌の編集に携わったのち、2013年よりライターとして活動をスタート。何事も経験がモットーで暇さえあれば国内外を歩いて回る。思い出の味はスリランカで現地の友人と出かけたピクニックのお弁当とおばあちゃんのお雑煮