永久凍土を研究するJAMSTEC飯島慈裕さんの最終回。春から秋まで、足しげくシベリアやモンゴルに通う飯島さんの、何やら楽しそうな調査の日々とは?


ロシア・ヤクーツク市街にある永久凍土研究所。正門前のマンモス像は観光地の一つになっている。(提供:飯島慈裕)(写真クリックで拡大)

 JAMSTECは世界3カ所に永久凍土の観測拠点を持っている。
 まず、シベリアのヤクーツク。飯島慈裕さんが今まさに訪れているのもここだ。
 ヤクーツクは、永久凍土の上に作られた世界最大の都市で、ロシア科学アカデミーの永久凍土研究所がある街だ。

 飯島さんは成田から飛行機に乗り、ハバロフスクで国内線に乗り換えて、ヤクーツクの街へ到着する。人は比較的簡単に移動できるが、問題は観測機材。半年近くをかけて許可を得て、カーゴとして送る。

 実際に観測を行うのは、街から車で2時間ほどの場所にある。
 夏の間は気温が25℃を超えることも珍しくなく、屋外での作業は蚊との戦いでもある。
 ここでは、1998年から観測が続けられている。1回当たりの滞在日数は1週間程度。観測機材が蓄積しているデータの収集と、それらのメンテナンスをする。ときには、動物によってセンサーが壊されていることもある。

森の中の研究施設

 目をひくのは、高さ32メートルのタワーだ。温度計、湿度計、日射計、風速計、など数々のセンサーが取り付けられている。

ヤクーツクフィールドにある高さ32メートルの「カラマツタワー」。(提供:飯島慈裕)(写真クリックで拡大)

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